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この世界の片隅に
世間の流れに遅れることしばし、ようやく「この世界の片隅に」を見てきました。
(それからこうして出すまでに、何ヶ月経ったのやら…。この文以外は、大体半年近く前のものだと思って見てもらえたら嬉しいです><)
映画を見に行くのは久し振りですが、大画面と音は迫力があるし、他の何にも邪魔されることなくその世界に没頭できるのはやはりいいですね。気になったものは、また見に行くようにしたいなぁと思いました。


戦争って歴史として学校で習いますし、その時代を生き抜いた個人をドキュメンタリーなどで見る機会もあります。
でもそこで触れられる人って、中枢にいた人物であったり、赤紙が届いて戦地に行く青年の話だったりがほとんどのように思います。
この時代を生き抜いた一人の女性の話、それ自体が新鮮でした。
僅かなことで人生は変わる。あと10秒遅ければ、いつもと違う道を通ったから。些細なことで、遭うもの遭わないもの。それを運がいい悪いと言うのなら、いまより運が悪いことがきっと多かった時代。
その時代を生きた、すずさん。


以下、個人的感想です。
後半はそれほど感じなかったけれど、前半は話の区切りというか、ぶつぶつと流れが断ち切られている感じがして少し違和感があったかな。
でもこれも、「普通の女性」を描いたからこそなんだと思う。普通に生きて、そのうえで起きたこと。後のすずさんを作るもの。
波乱万丈じゃないからこそ、いくつかの場面を取り出した構成に、そう感じたのかもしない。
もう一度見たら、別の意味で面白いと思えるのかな。

うーん、衝動のように感想を書こうとしたけど、思ったほど言葉にできないな。思うことは色々あるのに。もどかしい。

すずさんが爆発に巻き込まれた時の表現は圧巻だった。死ぬ時の意識ってこんなふうなのかなと漠然と思ったりもして。
個人的にすごく刺さったのは、空襲の時のラジオ?の「頑張って下さい」という言葉。
辺り一面が火の海で、個人では消しようもない、砲弾で崩れた家を持ち上げるなんてできようもない。その状況で、何を頑張ればいいのかと。
よく、うつ病の人に「頑張れ」と言ってはいけない、と聞くけど、そのレベルを遥かに超えた絶望をそこに感じてしまった。
それが当たり前のようにまかり通っていた時代だったんだな…。

あと、玉音放送を聞いたすずさんの反応にもびっくりした。
あの時代、戦争は正しくて、お国のために命を捨てることを良しとする教育がされていたと習っている。それってある意味洗脳で、だから子供たちは戦争第一で生きているのだと漠然と思っていた。そんな子供たちが可哀想だと。
でも、力なく国旗を振って町の人を戦地へ送り出したすずさんが、放送を聞いて「まだここに五人いるのに」と泣き叫ぶ。
空襲に何度も晒されて、大好きな絵を描いてきた右手を失って、仲良くしていた義姉の娘さんも亡くして。このまま戦争が続けば、今度は自分自身や他の家族も失うかもしれないのに。
あんなに普通に生きていたすずさんですら、最後の一人まで戦う思想があったのかと。
逆かな。最後の一人まで戦う思想を持つすずさんが、あんなにも普通に暮らしていたんだ、と。

何が普通で、何が普通じゃないんだろう。
国のために死ぬことを教えられて育った子供たちは、特別なんだろうか。
わからないけど、悪とされる人物のすべてが悪じゃなくて、善とされる人物のすべてが善じゃないということなのかなと思う。難しいな。

戦争って何なのかな、って思う。
行き違いや誤解、或いは意見の違いで腹が立つことなんて、いくらでもある。箍が外れれば罵声を浴びせることも、手を出すこともあるかもしれない。
でも、それを国単位で。何千何万の人を巻き込んでの殺し合いになってしまうのはどうしてだろう。
それに答えがあれば、戦争なんて起きないのかな。
でもきっと、答えなんて幾通りもあって時代でもどんどん変わって、だからないに等しいのかもしれない。

色んな人がこの作品を見て、何か考えてくれればいいと思う。
そうだな、あの時代に日本と敵対した国、占領下に置かれた国の人が、この作品をどう見るかは気になるかな。いまになってもその頃のイメージでいる人って少ないのだろうけど、こんなふうに暮らしている人がいたことを知ったら、何を思うんだろう。

ところで、あの時代って女性も竹やりの訓練とかがあったと習った気がするけど、そういうシーンはなかったな。実際なかったのか、入れていないのか、入らなかったのか。そんなシーンがあれば、印象は少し変わったかもしれない。でもあったとしても、すずさんはあのままのすずさんなんだよなぁ。
近所の人に料理を習って、親を亡くした子を家に連れ帰る。それが普通のすずさん。
周作さんは、いいお嫁さんをもらったんだね。

この世界、私がいまいる世界の、違う時代の片隅に。
大事な何かを教わった気がする。
【2017/07/16 03:07 】
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